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琉球大学法文学部考古学研究室

首里当蔵旧水路の保存と活用についての要請

首里当蔵旧水路の保存と活用についての要請経過(経過報告)

2017年 12月~ 龍潭線街路整備事業の一環である龍潭付近の擁壁工事に伴う発掘調査が実施される。
12月23日 発掘調査現地説明会が開催される(300名に達する見学者の参加)。
12月27日 県土木建築部長、県教育長あてに首里当蔵旧水路の保存と活用に関する要請を行った。
2018年 1月 擁壁設置工事の工法見直し決定。

首里当蔵旧水路の保存と活用についての要請

 2017年12月27日、県土木建築部長、県教育長あてに首里当蔵旧水路の保存と活用に関する要請を行いました。

■首里当蔵旧水路の保存と活用に関する要請(概要)

 首里当蔵旧水路は、首里当蔵町から真和志町に至る県道29号線(龍潭通り)の南側歩道側にあり、埋められた蓮小堀から龍潭通りに沿って世持橋まで延びていたと推定されています。 平成29年12月から実施されている龍潭線街路整備事業の一環である龍潭付近の擁壁工事に伴う発掘調査では、戦後に敷設されたコンクリートの水路の下から、延長約60mにわたって戦前の姿を留めた首里当蔵旧水路の石積遺構が、きわめて良好な保存状態で確認されています。発掘区域は、県指定史跡「龍潭及びその周辺」に隣接し、さらに中城御殿跡(旧県立博物館)の正門前に位置することから、古都首里の歴史的景観を構成する文化遺産として大変重要なものです。

 沖縄戦で甚大な被害を受けた首里において、戦前の遺構がこれほど大規模かつ良好な状態で確認されたことは奇跡的であり、琉球王国時代の景観を偲ぶ重要な文化遺産となるものと考えられます。 また、12月23日に開催された発掘調査現地説明会には300名に達する大勢の参加があり、熱心に調査成果を見聞する姿から、古都首里の文化財に対する県民の高い関心がうかがえました。

 こうした重要性に鑑み、本会では平成29年12月27日付け文書にて、関係機関あてに本遺跡の保存と活用に関する要請を行いました。

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