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琉球大学法文学部考古学研究室

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『琉球列島先史・原史時代における環境と文化の変遷に関する実証的研究 研究論文集』

標記の論集刊行されました。紹介がありましたので、掲載させていただきます。

http://www.book61.co.jp/book.php/N43018

出版社 六一書房
出版年 2014/03
判 A4 ページ 2冊箱入
Cコード 3022 ISBN 978-4-86445-042-3

内容・目次
※3月26日刊行予定
第1集 琉球列島の土器・石器・貝製品・骨製品文化 (311頁)
第2集 琉球列島先史・原史時代の環境と文化の変遷 (304頁)
【内容】
ここまでわかった琉球列島の先史・原史時代!
新学術領域『環太平洋の環境文明史(平成21~25年度)』の琉球班では「琉球環境文化史研究会」と称する研究会を9回開催した。この研究会は、琉球列島考古学史上初となる特徴がいくつかある。まず、北は種子島から南は石垣島までの約1200kmに及ぶ島々を研究対象とした。次に、学際的であったという点である。土器等の人工遺物のみならず、動物・植物考古学、人類学、サンゴ礁学、堆積学等の考古プロパー以外の研究発表もあった。さらに、この研究会は国際的でもあった。琉球列島のみならず、太平洋やカリブ海の島々に関する発表である。これらの発表を通して、琉球列島の先史・原史時代をより客観的に理解することができた。最後に、本研究会は30代から40代前半がメンバーの中心であった。本書は、のべ70本以上の発表をもとにした、琉球列島考古学に関する最新、斬新かつ総合的な論文集である。
【目次】 ※名島弥生氏の附属資料を電子書籍で無料公開しております
電子書籍のご利用方法はこちらをご覧ください
<第1集>
新里貴之 琉球列島の先史時代名称と時期区分
第Ⅰ部 土器文化
第1章 土器出現期をめぐる問題(前1期)
山崎真治 旧石器時代から貝塚時代へ 起源論研究の現状とその行方
伊藤 圭 ヤブチ式前後の土器相について
第2章 九州縄文時代中期土器群と在地土器群(前2期)
横尾昌樹 貝塚時代前2期の土器編年について―室川下層式土器の研究を主体として
相美伊久雄 琉球列島の九州縄文時代中期土器について
第3章 奄美・沖縄共通の土器群:いわゆる「奄美系」土器群をめぐって(前3期~前4期前半)
堂込秀人 面縄前庭様式の研究
新里亮人 前4期における奄美諸島の土器様相
第4章 奄美・沖縄の土器群分立(前4期後半・前5期前半)
崎原恒寿 点刻線文系土器群について 伊波式、荻堂式、大山式土器についての若干の考察
瀬戸哲也 室川式・室川上層式および関連土器群の再検討
第5章 在地土器群と九州弥生・古墳時代土器文化の関わり(前5期後半~後1期)
森田太樹 奄美諸島における前5期の土器について
玉榮飛道 沖縄諸島の肥厚口縁土器、無文尖底系土器
新里貴之  北野堪重郎 奄美諸島・貝塚時代後1期の土器文化
安座間 充 貝塚時代後1期・沖縄諸島の土器動態
第6章 先史土器文化の終焉過程(後2期:くびれ平底系)
鼎丈太郎 奄美群島における兼久式土器について その時代背景についての若干の考察
小橋川剛 先史土器文化の終焉過程 沖縄諸島の様相
第7章 窯業技術の導入と原史土器文化との関係(グスク時代)
具志堅亮 貿易陶磁出現期の琉球列島における土器文化
宮城弘樹 グスク土器の変遷
新里亮人 先史時代からグスク時代へ その考古学上の諸画期と歴史的展開
第8章 先史から原史土器の年代的問題
名島弥生 放射性炭素年代から見た琉球列島における考古学的時期区分の現状と課題
第Ⅱ部 石器・貝製品・骨製品文化
大堀皓平 琉球列島の石器・石器石材
山野ケン陽次郎 先史琉球列島における貝製品の変化と画期 貝製装飾品を中心に
久貝弥嗣 貝塚時代骨製品の出土状況
第Ⅲ部 総 括
新里貴之  伊藤慎二 宮城弘樹  新里亮人 琉球先史・原史文化の考古学的画期
<第2集>
第Ⅰ部 環境と文化の変遷
山田和芳  瀬戸浩二  五反田克也 藤木利之  原口 強  米延仁志
内湾堆積物に記録された過去約2,000年間の沖縄諸島環境史
菅 浩伸 琉球列島のサンゴ礁形成過程
藤田祐樹 更新世の琉球列島における動物とヒトのかかわり
高橋遼平 先史時代琉球列島へのイノシシ・ブタの導入 古DNA解析を中心に
黒住耐二 貝類遺体からみた沖縄諸島の環境変化と文化変化
樋泉岳二 脊椎動物遺体からみた琉球列島の環境変化と文化変化
菅原広史 沖縄諸島の遺跡出土魚骨の分類群組成にみる「特異的」傾向
上田圭一 植物遺体からみた琉球列島の環境変化 花粉分析・植物珪酸体分析を中心に
田里一寿 貝塚時代におけるオキナワウラジロガシ果実の利用について
高宮広土  千田 寛之 琉球列島先史・原史時代における植物食利用 奄美・沖縄諸島を中心に
片桐千亜紀 琉球列島における先史時代の崖葬墓
第Ⅱ部 周辺地域との比較
石堂和博 大隅諸島の先史文化にみられる生業の特徴と変遷
澄田直敏 喜界島の様相
マーク・ハドソン 先島諸島における先史時代のヒトと生態史 宮古島長墓遺跡を中心に
山田浩世 近世琉球・奄美における災害の頻発と気候変動問題 1830年代を中心に
(Column) 中山 清美 奄美のシマ(集落)の自然観
印東道子 ミクロネシアの古環境研究と人間居住
野嶋洋子 バンクス諸島の「山」と「海」―島嶼メラネシア・ヴァヌアツにおける先史社会と環境
小野林太郎 ウォーラシア海域からみた琉球列島における先史人類の移住と海洋適応
(Column) Scott M_p. Fitzpatrick Human-Environmental Interrelations in the Prehistory of the Caribbean Islands
(Column) Torben Rick  Overview of Recent Archaeological and Historical Ecological Research on California Islands USA
青山和夫 メソアメリカの自然環境と文化変化
坂井正人 アンデス文明の盛衰と環境変化
第Ⅲ部 総 括
高宮広土 琉球列島の先史・原史文化の特質

2012-2013年参考図書<論集・資料集等>

※2本以上をまとめた

◎『瀬戸内町立図書館・郷土館紀要』第7号 同館 2012.3

○森田太樹「嘉徳アサト遺跡」

○鼎丈太郎「瀬戸内町における集落空間の形成について」

◎『発掘調査が証す歴史津波の実態』沖縄環境防災学会2013.3

○盛本勲「発掘調査による明和大津波の実証」

○山本正昭「遺跡にみる地震津波災害跡の様相」

○久貝弥嗣「2013年度友利元島遺跡発掘調査速報」

◎「琉球・沖縄文化の形成と外的衝撃-古代~中世並行期を中心に」『平成21年度~平成24年度科学研究費補助金研究成果報告書』2013.3

○吉成直樹「グスク時代の社会変革は『内的発展論』で説明できるか」

○池田榮史「琉球王国以前―琉球・沖縄史研究におけるグスク社会の評価をめぐって―」

○高梨修「鎌倉幕府成立期前後における南海島嶼海域の様子―南海島嶼海域をめぐる政治的動態の考察―」

◎浦添市教育委員会文化部(編)『浦添市文化部紀要 よのつぢ』第9号 2013.3

○安斎英介・鈴木悠・上原千明・玉那覇有登「屋嘉比朝寄の墓調査報告-浦添市前田・経塚近世墓群の調査成果から-」

○鈴木悠「屋嘉比朝寄とその家族について」

○下地安広「浦添市の文化財行政について(5)-浦添の文化財保護行政のあゆみ-」

○武部拓磨・長濱健起「極楽寺創建場所の考察-極楽寺と山岳信仰-(上)」

◎恩納村博物館 『恩納村博物館紀要』第7号2012.3

○新城和治・島袋肱・日越國昭「山田城跡の植物相」

○崎原恒寿「恩納村の潮間帯遺跡-村内の沿岸地域遺跡と生産遺跡について-」

◎恩納村博物館 『発掘資料からみたうんなのくらし』 恩納村博物館企画展資料集 2012.3

◎沖縄県立博物館・美術館『大山盛保生誕 100年記念発見への情熱』図録 2012.10

◎大山盛保生誕100年記念誌刊行会『大山盛保生誕100年記念通いつづけた日々』2012.10

◎沖縄県立埋蔵文化財センター(編)「中国産陶磁器の生産・流通・消費」第54回文化講座(首里城跡京の内跡出土品展関連文化講座レジュメ)2013.1

○小林仁「講演① 龍泉窯青磁の故郷を訪ねて―大窯楓洞岩窯址と近年の発掘成果―」

○金沢陽「講演②」

○新垣力「講演③」

◎九州縄文研究会(編)『曽畑式土器とその前後を考える』 第23回九州縄文研究会発表要旨・資料集2013.2

○安里嗣淳「沖縄の歴史・文化への視点と当事者意識-九州縄文研究会沖縄大会によせて-」

○横尾昌樹「奄美・沖縄の曽畑式土器」

○横尾昌樹「沖縄県における曽畑式土器とその前後の様相」

○伊藤圭「南島爪形文土器の特質とその系譜をめぐって」

○相美伊久雄「琉球列島の九州系縄文中期土器について」

◎沖縄市立郷土博物館 『あやみや』沖縄市立郷土博物館紀要 第21号 2013.3

○縄田雅重「沖縄市越来で発見された越来原遺跡について」

○藤田祐樹、比嘉清和「東京大学総合研究博物館所蔵の仲宗根貝塚出土資料」

2012-2013年参考図書<単行本・論文等>

※単行本(◎)、論文(○)で刊行年月順に記載

○山崎真治・西秋良宏・赤嶺信哉・片桐千亜紀・仲里健・大城逸朗「サキタリ洞の後期更新世堆積層中より出土した石英標本に関する考古学的研究」 『日本考古学』34  2012.10

○山崎真治「沖縄県の動向」『九州旧石器』 16 九州旧石器文化研究会2012.11

○山崎真治「琉球列島の旧石器人と北上仮説」『九州旧石器』 16 2012.11

○石堂和博「薩南諸島及び南九州における遺跡出土のウミガメについて」『民俗文化』第24号近畿大学民俗学研究所紀要 2012.11

○石井龍太北條芳隆河野裕美「網取村跡カイメーヤ  跡フール調査報告」『西表島研究2011東海大学沖縄地域研究センター所報』東海大学 沖縄地域研究センター 2012.12

◎當眞嗣一『琉球グスク研究』2012.12

○山崎真治「大山盛保さんと沖縄の化石研究」『大山盛保氏生誕の地記念碑建立記念誌』2012.12

○山崎真治・藤田祐樹・片桐千亜紀・国木田大・松浦秀治・諏訪元・大城逸朗「沖縄県南城市サキタリ洞遺跡の発掘調査(2009~2011年)-沖縄諸島における新たな更新世人類遺跡-」 『AnthropologicalScience(JapaneseSeries)』120 2012.12

○山崎真治「沖縄・先島諸島の石器石材の流通とその評価」『考古学ジャーナル』634 2013.2

○石井龍太「遺構、遺物にみる安良村終末期の屋敷跡」『石垣市立八重山博物館紀要』第22号2013.3

○石井龍太「石垣島 安良村跡の発掘調査」『文部科学教育通信』教育新社、第284号 2012.1

○石井龍太「瓦と琉球 ~王権、制度、思想、交渉~」『周縁の文化交渉学シリーズ6 周縁と中心の概念で読み解く東アジアの「越・韓・琉」-歴史学・考古学研究からの視座』西村昌也・篠原啓方・岡本弘道編、2012.3

○石井龍太「レプリカ法の可能性 ―琉球近世窯業製品の研究―」『法政大学沖縄文化研究所所報』法政大学沖縄文化研究所編、第71号

○山崎真治「港川人の発見者、大山盛保の軌跡」 『博物館紀要』 5 沖縄県立博物館・美術館 2013.3

○石井龍太 金武正紀 阿部常樹 小林竜太 藤掛泰尚 久米正吾 角道亮介 西嶋尚子 久我谷渓太「石垣島安良村跡 発掘調査概報」『東南アジア考古学』第32号、東南アジア考古学会 2012.12

○上原靜「明朝系瓦と琉球近世瓦の名称」『壺屋焼物博物館紀要』第14号 同博物館2013.3

○梅木哲人『新琉球国の歴史』法政大学出版会 2013.4

○宮城弘樹「発掘調査から分かる今帰仁グスクの土木技術(上)」『しまたてぃ』沖縄弘済会 №61 2012.9

○宮城弘樹「発掘調査から分かる今帰仁グスクの土木技術(下)」『しまたてぃ』沖縄弘済会 №62 2012.3

○福島駿介「グスクの成り立ちとその背景」『しまたてぃ』№64 沖縄弘済会 2013

○久貝弥嗣「友利元島遺跡発掘調査速報」『宮古郷土史研究会会報』№194 同会 2013.1

○久貝弥嗣「ミヌズマ遺跡発掘調査速報」『宮古郷土史研究会会報』№195 同会 2013.3

○久貝弥嗣『宮古・八重山地方における無土器期からグスク時代への展開』2013.3

○山本正昭、平良勝保。山田浩世「下地島・木泊村跡調査について-明和津波以前における津波検証を目的として-」『宮古郷土史研究会会報』同会 2013.5

○當眞嗣一「琉球王国の世界遺産」『世界遺産・聖地巡り―琉球・奄美・熊野・サンディアゴ―』沖縄大学地域研究所 2013.3

○高梨 修 「島尾敏雄の歴史学的視点-最近の歴史学研究からみたヤポネシア論の再評価-」『島の根』N0.49 鹿児島県立奄美図書館

○高梨 修「薩南諸島(鹿児島県)―平氏政権の要衝から琉球国成立へ―」『西日本文化』第462号 西日本文化協会

○高梨 修「鎌倉幕府成立期前後における南海島嶼海域の様子―南海島嶼海域をめぐる政治的動態の考察―」『北から生まれた中世日本』東北芸術工科大学東北文化研究センター編 高志書院

 

2012-2013年参考図書〈報告書・概報>

※大隅・奄美・沖縄・先島諸島の順に記載

◎西之表市教委(編)『西之表市埋蔵文化財発掘調査報告書(23)寺ノ門遺跡』 2013.3

◎西之表市教委(編)『西之表市埋蔵文化財発掘調査報告書(24)三本松遺跡』 2013.3

◎中種子町教委(編)『九州海軍航空隊種子島基地』2012.3

◎喜界町教委(編)『大ウフ遺跡・半田遺跡』2013.3

◎喜界町教委(編)『半田口遺跡』2013.3

◎読谷村教委(編)『読谷村内埋蔵文化財発掘調査報告書-平成21年度~平成23年度 村内遺跡発掘調査等』2013.3

◎天城町教委(編)『中組遺跡』2013.3

◎和泊町教委(編)『西原海岸遺跡』2013.3

◎浦添市教育委員会(編)『前田・経塚近世墓群3 前田真知堂B丘陵(1)前田真知堂C丘陵(1)』2012.2

◎浦添市教育委員会(編)『浦添市西海岸の石切場跡 港川地区2』2012.3

◎浦添市教育委員会(編)『浦添城跡 御墓番地区・外郭南地区 世利原の近世墓11-1号墓』2013.3

◎浦添市教育委員会(編)『市内遺跡発掘調査報告書(3)』2013.3

◎浦添市教育委員会(編)『浦添市西海岸の石切場跡 港川地区1』2013.3

◎うるま市教育委員会 『桃原貝塚-市道与那城26号線道路整備工事に伴う埋蔵文化財緊急発掘調査報告書-』2013.3

◎沖縄県立埋蔵文化財センター(編)『中城御殿跡―県営首里城公園 中城御殿跡発掘調査報告書(3)―』2013.3

◎沖縄県立埋蔵文化財センター(編)『白保竿根田原洞穴遺跡―新石垣空港建設工事に伴う緊急発掘調査報告書―』2012.3

◎沖縄県立埋蔵文化財センター(編)『首里城跡―御内原北地区発掘調査報告書(2)―』2013.3

◎沖縄県立埋蔵文化財センター(編)2013.3『首里城跡―淑順門西地区・奉神門埋甕発掘調査報告書-』2013.3

◎沖縄国際大学考古学研究室『沖国大考古』第16号 2013.1

◎北中城村教委(編)『村内遺跡発掘調査報告書Ⅱ-村内埋蔵文化財有無確認調査報告―』2013.3

◎宜野湾市教委(編)『基地内埋蔵文化財調査報告書6平成21・22年度基地内遺跡ほか発掘調査事業 -普天間飛行場 基地内(第7・8期試掘調査)』2013.3

◎宜野湾市教委(編)『宜野湾市内遺跡発掘調査の概要 =平成24年度発掘調査記録[図録集]=』2013.3

◎名護市教委(編)『市内遺跡詳細分布調査報告書Ⅰ-キャンプ・シュワブ内文化財調査報告書-』2013.3

◎名護市教委(編)『市内遺跡詳細分布調査報告書Ⅱ-開発に伴う範囲確認調査報告書-』2013.3

◎名護市教委(編)『名護市の埋蔵文化財ハンドブック』2013.3

◎南城市教委(編)『佐敷グスク遺跡群』2013.3

◎南城市教委(編)『市内遺跡発掘調査報告書Ⅲ』2013.3

◎西原町教委(編)『内間御殿 国指定記念シンポジウム報告書』2012.10

◎石井龍太 佐宗亜衣子 諏訪元『東京大学総合研究博物館標本資料報告 第92号 東京大学総合研究博物館 人類先史部門所蔵 荻堂貝塚出土土器・石器標本』東京大学総合研究博物館