14世紀以降、琉球諸島各地に壁を伴った施設が登場する。 沖縄諸島の「グスク」だけでなく、 先島諸島にもそれぞれ特徴ある壁が出現し、共通性と共に、 地域毎、遺跡毎の相違点も認められる。 その評価を巡って研究者の議論が続けられてきた。 どのような壁だったのか、壁が築かれた社会背景は何か、 壁の中でどんな生活が営まれていたのか等、論点は多岐に渡る。
琉球諸島のほぼ中央に位置する宮古島には、 平坦地に直線的な石積みの壁を築く特徴的な例が存在し、 注目される。本展示では、 企画者が学生達と共に進めて来た宮古島クバカ城跡、 狩俣集落の発掘調査成果を紹介し、「壁の時代」 のはじまりとなった中世琉球史を問い直してみたい。
■開催概要
2024年9/6~9/19 武蔵大学図書館エントランス展示(大学図書館利用者限定)
〒176-0011 東京都練馬区豊玉上1-26-1 月-金9:00-21:00 土9:00-18:00
ギャラリートーク(40分)①9/18(水)9:00~ ②9/18(水)10:00~ ※当日先着
2024年9/25~10/1 沖縄県立博物館・美術館エントランス展示
〒900-0006 沖縄県那覇市おもろまち3-1 火-木・日9:00-18:00 金・土9:00-20:00
ギャラリートーク(40分)①9/25(水) 10:00~ ②9/29(日) 10:00~ ③9/29(日) 13:00~ ④10/1(火) 16:00~ ※当日先着 展示図録付き
2024年12/11~12/22 宮古島市歴史文化資料館2階展示室
〒906-0108 沖縄県宮古島市城辺砂川599 水-日9:00-16:30
ギャラリートーク(40分)12/11(水) 10:00~ ②12/11(水) 13:00~ ③12/22(日)10:00~ ④12/22(日)13:00~ ※当日先着 展示図録付き
■入場料
無料
■企画
石井龍太氏 (武蔵大学人文学部 日本・東アジア文化学科教授)